コラム草刈機・園芸道具

はじめての草刈機の使い方|お盆前のお墓まわりと庭の手入れ手順

公開日:2026年7月27日 / 執筆:株式会社ナカノ金物

実家の庭に入ろうとしたら、草が膝より高く伸びていた。お墓の砂利のすき間から草が出て、花立ての足元が見えない。空き地の草が道路側にはみ出して、ご近所から声をかけられた。夏の草は伸びが早く、前に刈ってから一か月ほどで元の高さに戻ってしまうこともあります。この記事では、はじめて草刈機を扱う方に向けて、作業前の服装と保護具、始動から刈り方の基本、お墓まわりで気をつけたいこと、庭や空き地の進め方、片付けと返却前の手入れ、そしてお盆に間に合う段取りまでを、実際に動く順番どおりにまとめました。夏の草刈りをけがなく一日で終わらせるための、下準備としてお読みいただければ幸いです。

作業前に用意するもの(服装・保護具)

草刈機のけがで多いのは、刃で直接切ったものより、飛んできた石や草の破片が目やすねに当たるものです。次の装備をそろえてから始めてください。

刈る前の「5分の下見」

刈る場所を一周して、石・空き缶・針金・ホースなどを拾います。草に隠れて見えないものほど、刃に当たると危険な飛散物になります。5分の下見で、その日の事故のもとをかなり減らせます。

始動から刈り方の基本

始動の手順やスイッチの位置は機種で異なります。まずは取扱説明書の指示を優先してください。当店でお貸しする草刈機についても、お渡しのときにその機種の操作と安全な扱い方をひととおりご説明します。はじめて草刈機を持つ方にも、その場で手順を確かめていただいてからお渡ししていますので、現場で迷いにくくなります。ここでは機種を問わず共通する動かし方をまとめます。

始動前の3つの確認

  1. 刃を地面や物に触れさせず、平らな場所に置きます。肩掛けバンドの付く機種は、刃が地面と平行になる高さにベルトの長さを合わせます。
  2. 半径15メートル以内に人、特に子どもやペットがいないことを必ず確認します。
  3. 刃のナットのゆるみと、飛散防止カバーの位置を見ておきます。カバーは外したまま使わないでください。

刃は右から左へ振る

草刈機の刃は上から見て反時計回りに回るものが一般的です。右から左へ振ると刈った草が左へ払われ、これから刈る足元がふさがりません。振り幅は左右あわせて1〜1.5メートル、一振りごとに20〜30センチずつ前へ進みます。刈るのに使うのは刃の左側3分の1です。刃の右半分を石・ブロック・太い幹に当てると、刃が右後ろへ強く弾かれることがあります。硬いものが近い場所では振り幅を狭め、右側を当てないように動かしてください。

刈る高さは地面から3〜5センチが目安です。刃を地面に当てると小石が跳ね、刃も傷みます。膝より高い草は、上半分を落としてから二度目で根元を刈ると絡みにくくなります。30分に一度は手を止め、5分以上の休憩をとってください。

場所を移るときや、人が近づいてきたときは、いったんスイッチを切り、刃の回転が完全に止まってから歩いてください。回転が残ったまま移動すると、つまずいた瞬間が事故になります。手を離すときは平らな場所に置きます。お盆前の墓地は参拝の方が通りますので、周りに目を配りながら進めてください。

お墓まわりで気をつけたい3つのこと

お墓の区画は狭く、石と草が近い場所です。庭とは別の気配りが要ります。

  1. 墓石に刃を当てない:石の10センチ手前で刃を止め、残りは手鎌や草刈鋏で。区画の中は回転を落とし、刃を石から離してゆっくり振ります。
  2. 線香皿・花立てを先にどける:線香皿・花立て・供物台まわりの小物は、作業前に一か所へまとめて区画の外へ。陶器やガラスは割れると飛散します。
  3. 隣の区画に飛ばさない:刈った草と小石は、刃の回転で左へ飛びます。隣のお墓が自分の右側に来るように立ち、右から左へ振ると、飛んだものが自分の側へ落ちます。左側にしか立てない向きのときは、立ち位置を変えて隣を右側に置き直してください。通路が狭ければ、振り幅を50〜80センチに抑えます。

刈った草の処分方法は霊園や墓地によって異なります。集積場に置けるところ、持ち帰りのところがありますので、管理者の掲示をご確認ください。

庭・空き地の草刈りの進め方

広い面は、行き当たりばったりに動かないことがいちばんの近道です。

  1. 端から一方向に、幅1〜1.5メートルの帯を作るように刈り進みます。往復せず片道ずつ同じ向きに振ると、仕上がりがそろいます。
  2. 刈った草は刈り終わった側へ払います。まだ刈っていない草の上に落とすと二度手間です。
  3. 斜面は坂を上り下りせず、等高線に沿って横方向に移動すると足元が安定します。
  4. フェンス・ブロック・水道メーターの際は、5〜10センチ手前で止め、手鎌で仕上げます。

きわの仕上げに使う手鎌は、切れ味が落ちると力任せになりがちです。鎌や農具の研ぎも店頭で承っていますので、草刈りのご相談とあわせてお持ちください。

作業時間の目安は、慣れていない方で30坪(およそ100平方メートル)に1時間から2時間ほど。腰の高さまで伸びていると倍近くかかることもあります。刈った草は二、三日干すとかさが減り、袋詰めが楽になります。出し方は自治体の分別に従ってください。

片付けと、返却前のお手入れ

刃の交換や、巻き付いた草を取り除くときは、必ず動力を止め、刃が完全に止まってから手を出してください。当店のレンタル機は充電式ですので、スイッチを切ったうえでバッテリーを外します。回転が残ったまま手を出すのは、大きなけがにつながりやすい場面です。

  1. 刃と飛散防止カバーの裏に巻き付いた草を取り除きます。素手ではなく、厚手の手袋か木の棒で。
  2. 泥と草汁を乾いた布で拭き取ります。水洗いの可否は機種で変わるため、取扱説明書の指示を優先してください。
  3. 刃の欠け・曲がり、ナットのゆるみを確認します。
  4. 付属の工具・カバー・バッテリー・充電器を、借りたときの状態にそろえます。

刃を石に当ててしまった、音や動きが変わった、といったことがあれば返却時にお伝えください。当店は貸出できる機種の種類をそろえていますので、次にお借りいただくときは、刈る場所や広さ、使われる方に合わせてお選びいただけます。草の種類や場所に合った刈刃選びも、あわせてご案内します。取扱機種の詳細やご利用条件は、店頭またはお電話(0562-93-1017)でご確認ください。

年に何回、どのくらいの広さを刈るかで、借りるほうが向くか買うほうが向くかも変わります。判断の目安は家庭用草刈機はレンタルと購入どちらがおトク?頻度別の目安にまとめています。

豊明・東郷エリアのお盆の時期と、作業の段取り

この地域のお盆は、一般に8月13日から16日です。13日の迎え盆までにお参りを済ませたい方が多く、草刈りはその前に終えておきたいところです。

夏の草は刈ってから二、三週間で目に見えて伸びます。お盆当日にすっきり見せたいなら、8月の第1週から第2週の週末あたりが刈りどきです。早すぎると当日までに伸び、直前すぎると天気で崩れたときの逃げ場がありません。

一日の段取り

  1. 朝7時から9時台に、お墓まわりを先に済ませます。日が高くなる前がいちばん楽です。
  2. 庭・空き地へ続けて移る場合も、9時台までを目安に切り上げます。合間に休憩と水分をとってください。
  3. 気温が上がる10時から15時は作業を止め、日陰での袋詰めや道具の片付けに回します。残りは夕方の涼しい時間か、翌日の朝に回します。

当店は朝7時から営業しています(日曜定休)。作業前に道具を受け取り、そのまま現場へ向かえます。豊明市・東郷町・刈谷市・大府市からご来店をいただいています。

充電式の草刈機の貸出については草刈機レンタルのご案内にまとめています。東郷町からお越しの方は、県道57号でつながる道すじをまとめた東郷町からのご案内もご覧ください。

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